ランサムウェア被害に見る、現代人のコンピューター知識の欠落

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ランサムウェア」と呼ばれるウイルスによる世界的なサーバー攻撃で、警察庁は14日、同様の手口の被害が国内でも2件、確認されたと発表された。被害が確認されたのは、「病院」と「個人の女性」。いずれもOSはWindowsを使っていた。2件ともパソコンのデータの一部が暗号化されて開くことができなくなっていた。復帰の見返りとして300ドルを要求する画面が表示されたという。欧州警察によると被害は世界150か国で約20万件に登ると明らかにした。

読売新聞 | 2017.5.15

 

私は大丈夫。そう思っている人も多いのではないだろうか。インターネットが個人にまで普及した今、サイバー攻撃に会うのは法人だけではない。インターネット上にばらまかれたウイルスは、パソコンだけでなく、スマホにも入り込む。しかし、ほとんどのウイルスはセキュリティソフトを導入することで感染を防げる。この「ランサムウェア」と呼ばれるウイルスに関しては、Windowsの自動アップデートをしていればそれだけで防ぐことができる。また、メールを通して感染するタイプのものも多いので、安易にメールを開かないという対策も可能だ。それでも被害が出ているということは、私たちにコンピューターの知識が不足しているということではないだろうか。今やパソコン、スマホは私たちにとって非常に身近なものである。特別な知識を必要とせず直感的に操作できるが、そのことが私たちの知識不足を維持させてしまっているように思える。大きな被害が出る前にこの消極的とも言える関りを私たちは見直す必要がある。